全国の靴修理に携わる皆様こんにちは!!ホカゾノです。さて、今回の染め替えはDANNERです😎😎😎✨
っぴょ~かっこええ~エクスプローラーやん~~
ダナーライトはサイドアッパーがコーデュラナイロンですがエクスプローラーはスエードなんですね。
良質なスエードが取れないという理由で廃盤になっては数量限定復刻をしているモデルですね。DANNER社のこだわりを感じます🥺
スエードのダークグリーンがとってもかっこいいです🐔
でも、今回はオールブラックに染め替えて、雰囲気をより大人びた印象にしちゃいましょう(^o^)まず、大前提今回はいつもと違う染め方をしています!結論から書いてしまいますね。
《スムースアッパーの部分》
・通常
アッパーの顔料部分はシンナーで取れるだけ塗料を取って、#400でヤスリ掛け、PPカラーペーストとバインダーを1:1くらいで割ったものを塗布して仕上げる。
・今回の変更点
きれいに脱脂して、アルコール系の染料で染色。その後、TARRAGOのシュークリームのブラックを多めに塗布してブラッシング。その後コンディショナーN.o1で拭き上げて、余分なクリームの除去をして、最後に色止めをしました。
さて、どうして今回このように変更したかといいますと、ダナーは顔料べっとりツヤ無しであげるのが美学だと思っていたのですが、今回のエクスプローラーは非常に透明感のある艶があり、革の銀面がパリッとしていました。
本来は通常のやり方で進めたかったのですが、シンナーで脱脂した際に、アッパーの顔料が溶けてドロつく感じがしたのです。ダナーくらい顔料の分厚い革でたまに起きる現象でした(ダナーでは初めて)
と、いうことで、どうせツヤ感も、もともと強いのであれば利用しない手はないので、顔料ごと染めるやり方にシフトしました。割と簡単なのでぜひ試してみてください🐗失敗しない無難なやり方ですよ。ということで続いて
《スエードアッパーの部分》
こちらは毎度おなじみスエードカラーのクロで染めてみました。今回は刷毛で何度も何度も繰り返し塗ることで、ダークグリーン→ブラックへなんとか成功。
革の質感も悪くないですね。とっても柔らかくてパリパリしていないです。ほんまにおすすめ。
途中経過の写真です。3回目でやっとブラックが勝った感じです。5回目くらいで完璧にブラックになりましたが、それだけ塗っても固くになりにくいですが、やっぱり元の色が強いスエードだと染めきるまで非常に時間がかかりました。
じっくりゆっくり染めることが成功するコツなのでしょうか🐮ということでビフォア・アフターみてもらいましょう。
アフターのスムースが少々赤く見えますが、蛍光灯です・・・すみません・・・・実際に赤みがまだ取れきれない際にはTARRAGOシュークリーム足してあげて、必ず時間をおいてから磨いてください。
スエード部分はしっかりブラッシング!まだ写真段階は色ムラがあるので、この後も何度も毛を違う方向に倒してブラッシングしています。
全体のビフォア・アフター
ツヤ感も染前と同じくらいで調整できてますね。
あんまりにもスムースの艶が強くなると、同色の際は少し色がブレて見えるので、スムースはできるだけマット気味に上げたほう違和感なく調和して見えますよ。
試験的に、この写真撮影後に、もう一回だけツヤ止めスプレー吹き付けてみましたが、より自然な雰囲気になりました。
以上、コンビシューズの同色染は逆に難易度高いですが、ぜひチャレンジしてみてください🐨
ご質問・講習などの相談はぜひインフォメーションメールにお問い合わせくださいね\(^o^)/
(株)昴 外園