こんにちは。昴の川上です🐱

9月になりましたが、まだまだ暑いですね・・・2024年の夏は、2023年と並んで最も暑い夏だったと・・・そんな話をどこかで聞きました🥵

暑い暑いそんな季節に増える問い合わせは、「接着について」です。

ということで、今日は暑い季節の接着剤の強敵たちの記事を再度ご紹介させていただきます!日々の修理にお役立ていただけれる知識かと思いますので、ぜひ読んでいってください!!

なぜか夏場は接着剝がれの修理が多くなっているような・・・?🤔

冬場よりもどちらかというと夏場の方が多い接着修理。

なんとなく【気温が高い=剥がれやすい】

というイメージをお持ちの方も多いかと思います。

今日は「暑いとなぜ剥がれやすいのか」というところにフォーカスを当て、掘り下げていきたいと思います!!👏👏パチパチ

1.粘度の低下

夏場は、気温・室温ともに高くなります🥵
冬季とは比較にならないほど接着剤の粘度が低下し(サラサラになり)、革や布など吸い込みやすい素材への吸収が促進されてしまいます😫

●起こり得る接着不良症状
→接着剤が吸い込まれ、表面に残らないために接着不良が発生。

☆解決策として
・2度塗りをするなど、塗布量を増やす
・高粘度の接着剤を使用

ボンドの樹脂はシンナーを使って柔らかくしています。気温でも柔らかくなるので、希釈する為にシンナーを注ぎ足すときは注意が必要です☝

2.急激な乾燥による湿気の呼び込み(接着剤のカブリ)

ボンドに入っているシンナーが揮発するときに周りの熱を奪っていきます。夏場の湿気が多い状況では、熱が奪われたことにより表面が冷たくなり、水分が付着する場合があります!😫
(アルコールを手につけて乾燥過程で冷たく感じような現象です)

●起こり得る接着不良症状
・水分が接着剤の表面にあるため、接着剤同士が接着し合うことができずに剥がれが発生。

☆解決策として
・乾燥時間を水分がなくなるまで長く取る。
・ドライヤーなどで適度な熱をかけ、水分を飛ばす。

ドライヤーを近づけすぎるとボンドが沸騰して接着不良につながる可能性があるので、近づけすぎないように注意してください👍表面の温度が30℃~40℃前後で乾かすのがおすすめです!

3.最強の敵 アスファルトの地面

夏場のアスファルトの温度をご存じでしょうか?
状況にもよりますが、日光が当たる場所だとお昼ごろには60℃を超える場合もあります🙄ボンドの種類にもよりますが、ボンドの軟化点(柔らかくなり、接着力を失う温度)は50~60℃で、アスファルトの地面から伝わる熱でボンドが柔らかくなってしまいます。

●起こり得る接着不良症状
・熱が原因でボンドが接着力を失い剥がれてしまう。

☆解決策として
・硬化剤を入れて耐熱温度を上げる

特にハーフソールなどの薄い素材だと熱が伝わりやすく、剥がれる可能性が高いです⚠
また、貼ってすぐだとシンナー飛びきっていないので、軟化点はさらに低くなってしまいますので、より注意喚起が必要です💣

☆そんな時におすすめの硬化剤

グルーブースター 100ml
online shop:https://www.subaru-ec.com/products/detail.php?product_id=1570

硬化剤グルーブースターは、ボンドに添加することで、ボンドをより強化することができます。通常のボンドだと軟化点は50~60℃ですが、硬化剤を入れる事により倍の100℃以上に高める事ができる優れものです!!
※シンナーが飛びきっている場合に限ってですが、飛んでいない状態でも入れた場合の方が耐熱性は上がります。

バイク🏍に乗る方や、夏場🌞の暑い中、外で歩かれる方には必須ですね✅

また、耐熱性を上げるだけではなく、ボンドの強度(接着力)も高める事ができるのでより安心です🎵

☆使用方法
・ボンド又はプライマーに3%~4%添加して使用します。
(数滴でも十分に効果を発揮します。)
※注意※
グルーコンテナ(ラバーボトル)に直接添加すると、ボンドが硬化して使えなくなりますので使用分を小分けにして添加してください。

いかがだったでしょうか。「なぜ?!」という部分を理解していれば対策もとれるのでぜひ実践に活かしてもらえればありがたいです😳😳


少しでも有力な情報をお届けできるように頑張りますので、調べてほしい情報などあればぜひご連絡くださいね😎

(株)昴 川上