こんにちは✨昴です。最近、またボンドに関するお問い合わせが非常に多くなってきていますので、過去のボンドにまつわる人気記事を再編集して掲載させていただきます😊
◎ボンドの乾燥時間はどの程度取ればいいのか?
正解は…
無いです!!これこそ最強のケースバイケースです!!
『はぁ?!ふざけるな!!』
という声がめちゃめちゃ聞こえてくる気がします…。ですので、今回は乾燥時間が必要な原理を説明して皆様にはご納得いただこうと思っております😅😅
まずなぜケースバイケースなのか??
① 気温や湿度によって揮発速度に差がある!!
② ボンドに使用されている溶剤の種類によって乾燥時間が異なる!!
③ 乾燥時間とは張り合わせるまでの時間だけではない!!
それでは順を追って説明してまいりましょう。
①気温や湿度によって揮発速度に差がある!!
これについては説明しなくてもいいかもしれませんが、そのままです。寒い地域で自然乾燥させるのと、暖かい地域で自然乾燥させるのではやはり暖かい地域で自然乾燥させる方がやはり相対的な乾燥速度は速いです。
②ボンドに使用されている溶剤の種類によって乾燥時間が異なる!!
そもそもボンドの作りとして、元々クロロプレンゴムの樹脂を様々な樹脂や溶剤と混ざてメーカー毎に独自の配合を作りだしています。例えば、ボンドによく使われるトルエン(沸点 110.63 °C)とメチルエチルケトン(沸点 79.5 ℃)という溶剤を比べると沸点の違いから想像できるように、メチルエチルケトンの方が揮発速度が速いです。という様にボンドには様々な溶剤があるので一概に○○分とは言えません。また、ボンドが固くなった時にシンナーで薄めると思いますが、そのボンドに最も多く含まれている溶剤で薄めなければ乾燥速度や使用感がどうしても変わってきてしまうので要注意!!
③乾燥時間とは張り合わせるまでの時間だけではない!!
ボンドから溶剤が全て無くなった時点で良し悪しが判断されます。では溶剤が無くなるまでどの程度時間がかかると思いますか??
実は塗ってから完全に揮発するまで、早くて10日~20日程度はかかると言われています。『そんなに待てる訳がない』と思う方もいらっしゃるかと。大丈夫です。塗ってから大体1日程度(24時間)で性能の6~7割程度の性能を発揮するといわれています。ですので着いてるかどうかの判断は、やはり最低でも24時間以上の時間をあけてから判断する必要があります。
基本的なポイントは上記3点です。
3つの条件がいろいろ異なる為、一概に○○分待てばいいというわけではないんですね。だとすればどうすればいいのか…といわれそうですが…
重要なポイント
◎早期に着いてるかどうかの判断を行わない!!
◎塗ってから加工作業するまでの時間を多く取る!!
これにつきます。先に記載した通り、ボンドが乾燥しきるまで10日~20日の時間を要します。クイック修理だとどうしても時間を空けて接着出来ているかの判断を行うのは難しいですが、できる限り時間を空けて加工作業を行うように心掛けてください。
最後に…ボンドを塗ってから張り合わせまでの時間について
一般的なグラフトボンドやネオプレンボンドにおいてですが、簡単に説明しますと『乾燥時間が長ければ長いほど良い』です。空気に触れている面積が大きければ大きいほど溶剤は揮発するので、張り合わせるまでの時間をできる限り長く取ることが重要です。乾燥させすぎるとベタベタが無くなってきますが、その時は温めてあげれば再度ベタベタが復活して張り合わせる事ができます。ただし、乾燥時間が長すぎると(2日程度)ボンドが熱で戻らなくなる場合があるので、乾燥させすぎにも注意が必要です。
今日のお勉強はここまでです。
もし何かわからない事とかあれば、営業担当者や本社のフリーダイアルにぜひぜひ連絡してください。
それではまた次回😊
(株)昴